第37話 妖精のイメージの変遷(その4)――英雄を誘う美しき妖精フェ

2023/08/30

『グリーシュ』 『はだかのダルシン』 『夏の夜の夢』 『妖精のめ牛』 妖精

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さて第36話では「アーサー王伝説」と、そこからインスピレーションを受けたアーサー王の物語について触れました。今話ではそれを踏まえて、アーサー王に登場する美しい乙女の姿をした3人の妖精(フェ)について、お話ししていきたいと思います。

その3人の妖精とは、モルガン・ル・フェ(妖姫モルガン)、ダーム・デュ・ラック(湖の貴婦人)、ニミュエです。

モルガン・ル・フェは、アーサー王の敵役です。彼女は常にアーサー王を嫉妬し呪い、殺害をもくろむのです。

しかしモルガンは、妖精というものについて私たちが思うような、自然界に棲む精霊ではありません。モルガンは人間の子です。それどころか、アーサー王の異父姉でもあるのです。モルガンは、尼僧院で修業して魔術を身につけました。

12-13世紀の頃の妖精というのは悪魔や魔法使いと同一視されました。たとえ出自が人間であったとしても魔術を使う者は人間を惑わす存在とされ、悪魔などと同様、神に逆らう族として、ひとくくりに悪のレッテルを貼られたのです。

モルガンとジュリアス・シーザーとの間に生まれた子が、妖精の王オーベロンだという伝説もあります。

モルガンの対極にあるフェがダーム・デュ・ラック(湖の貴婦人)。この美しき妖精は天国の近くで生まれた良い妖精で、騎士を苦境から救い孤児を育てるといわれています。

孤児を育てるといえば、アーサー王の円卓の騎士のひとり、ランスロットの育ての親でもあります。また、湖から魔剣エクスカリバーを捧げ持って現れ、アーサー王に授けたのも彼女だとされています。

最後にニミュエですが、この妖精も湖の妖精です。

この妖精も美しく、魔術師マーリンは彼女に夢中になって自分が身につけている魔法をすべて教えてしまいます。その結果マーリンは、彼女によって見えない檻に永遠に閉じ込められてしまうのです。

また彼女は、深手を負って瀕死の状態のアーサー王を、アヴァロンの島に連れて行って介抱したというお話もあります。ただしその役目はエルフが連れて行ったというお話(ラヤモンによる)もありますし、モルガン・ル・フェが連れて行ったという物語もあります。

ニミュエの姿は月の女神で女狩人であるダイアナの姿が重ねられており、ダーム・デュ・ラックと同じように、湖や森と深いかかわりがあります。それで、ダーム・デュ・ラックはニミュエと同一視され、ニミュエしか登場しないアーサー王の物語もあります。

魔術師マーリン


3人の妖精のお話をお話しする前に、魔術師マーリンについてお話ししておきたいと思います。

アーサーの誕生にエルフが関わったとしたのは詩人ラヤモンでしたが、マロリーなどラヤモン以降の人が書いたアーサー王の物語は、このマーリンが関わったことになっています。マーリンは、純粋な人間ではなく半人間半精霊です。ドゥルイドの末裔だとする伝説もあります。

マーリンの出自について書いたのはジェフリ―・オブ・モンマスでした。

マーリンの出生の秘密

マーリンは半人間半精霊といいましたが、父親である精霊の正体はインキュバス(夢魔)です。インキュバスは大気中に漂う精霊で、無垢の乙女の夢の中に入ってきて自分の子どもを宿させるといわれました。

王女がこのインキュバスのために妊娠したと知った王は、塔の一室に彼女をかくまい、高僧に守らせました。そして男の子を出産すると、ただちにその子に洗礼を受けさせて悪魔に堕ちるのを防ぎ、マーリンと命名しました。そのためマーリンは悪魔にならずに済んだだけでなく精霊の遺伝子ももっていましたから、通常の人間を超えた能力を備えていたのです。

どのような能力かというと、透視能力、人の運命を予知する能力、変身術、敵に自軍の部隊が大軍であるように見せる妖術などであり、軍師としても卓越した能力を発揮して、アーサー王の父親のユーサー(ウーゼル)・ペンドラゴン王やアーサー王を助けたのでした。

マーリンの失敗

恋は盲目と申します。

軍師として優秀であり超自然的な力をもっていたマーリンでしたが、恋の病には勝てませんでした。

アーサー王とグウィネヴィアの結婚式で祝宴が開かれているときに、突然城の大広間に入ってきた湖の乙女(ダムゼル・オブ・ザ・レイク)の一人ニミュエに、マーリンは一目ぼれしてしまったのです。それが彼の破滅の第一歩でした。

マーリンはニミュエに夢中になり、自分の知っているありとあらゆる魔法の呪文を彼女に教えました。そしてある日、マーリンがニミュエの膝枕で眠りにつくと、ニミュエは呪文を唱えはじめ、マーリンを生きながら永遠に牢の中に閉じ込めてしまったのです。その牢に出入りできるのはニミュエただ一人で、しかも外からは牢もマーリンの姿も見えないという状態になってしまったのでした。

ニミュエがマーリンを閉じこめた動機については、物語によって3つほどにわかれます。

  1. マーリンを独り占めするため
  2. 年老いたマーリンの深情けにうんざりしたため
  3. ニミュエ自身が自分の処女性を守るため

という3つです。マロリーが著した物語では、2.の老害説をとっています。

湖の乙女、ニミュエ


ニミュエには、さまざまなイメージがつきまといます。

その大元は、ケルト神話にでてくる常若の国(ティル・ナ・ノーグ)の王の娘ニアヴです。

そこから、さまざまな名称が派生し、フランスでアーサー王の物語が流行すると、フランス語の名称が派生しました。その後、イギリスに逆輸入されてニマーヌ、ヴィヴィアン、ヴィヴィアンヌなどの名称が生まれ、マロリーの物語にもニミュエのほかニニューという表記も見られます。

これらの表記がもたらすイメージには、つぎのようなものがあります。

  1. 月の女神ダイアナ(女狩人、処女の守り神、子どもの保護者、森と湖の支配者)
  2. ケルトの女神ニアヴ(常若の国の王女、妖精の国の女王)
  3. アイルランドの聖女ニニアン
  4. 湖の乙女
  5. 女魔法使い
  6. 性的誘惑者

というように、多様なイメージをもっています。

「子どもの保護者」というイメージから、円卓の騎士の最重要人物、湖のランスロットの養育者とされる物語もあります。致命的な傷を負ったアーサー王をアヴァロンの島に連れて行く三人の女王のひとりともされています。

また、月の女神ダイアナのイメージは、妖精の女王ティターニアに引き継がれていきました。

ニミュエは美しい乙女ではありますが、マーリンを誘惑して翻弄し、最終的にはマーリンに教えてもらった魔術を使って、彼を見えない檻に閉じ込める小悪魔ぶりも発揮するフェなのです。

湖の貴婦人ダーム・デュ・ラック


ダーム・デュ・ラックは、湖の貴婦人と呼ばれています。

その名の通り美しく高貴な姿をしておりますが、魔術にも長け、性質は温和で騎士の守り神と称されていました。彼女はまた妖精の保護者でもあり、妖精の母親にして愛人でもあるともいわれました。

アーサー王の物語で果たす彼女の役割には、次のようなものがあります。

  1. アーサー王の円卓の騎士のひとりである、湖のランスロットを育てる
  2. アーサー王に魔剣エクスカリバーと保身の鞘を授ける
  3. モルガン・ル・フェがアーサー王を亡き者にしようとするのに対抗し、アーサー王を陰から助ける

ダーム・デュ・ラックはマーリンと同様、アーサー王を助ける正義の側にいますが、目的は少し違います。最終的には英雄を常若の国に連れ去り、自分のものにするという目的があるとされています。

湖のランスロットを育てた話

ランスロットの実の父は、ベンウィックのバン王です。彼の城がまさに落城しようとするとき、王妃と幼いランスロットを伴って辛くも脱出したのですが、バン王は自分の城が崩れ落ちていくのを見ると、悲しみのあまり息絶えてしまいました。妻はそれをみると赤子のランスロットを草の上に置き、夫の許へ走ります。

ふとわが子を振り返ってみますと、美しい女性がランスロットを腕に抱えて立っていました。この女性がダーム・デュ・ラック。

慌てて駆け戻る王妃を尻目に、湖の貴婦人は赤子もろとも湖に飛び込みました。

その湖底には美しい城がありました。そこで貴婦人はランスロットに礼儀作法や武芸などを身につけさせ、18歳になったときに、彼をアーサー王の許へ届けたのです。

アーサー王に魔剣エクスカリバーを授けた話



アーサーがまだ兄サー・ケイの従者として騎士の修行をしているとき、カナトコに突き刺さった剣が教会に現れました。この剣を抜いたものはイングランドの正統な王であるとされたのですが、誰も成し遂げることができません。

ところが、アーサーが兄に剣を持って行こうとしてこの剣に手をかけますと、いとも簡単に抜けてしまったのです。その時まで彼は知らなかったのですが、彼はユーサー・ペンドラゴン王とイグレーヌ妃との間に生まれた、イングランド王の正統な血族の子だったのです。

それで、アーサーが王として立つことになるのですが、不義の子ではないかという噂もあり、まだ騎士にもなっていないポッと出の若造が何をこしゃくな、と思う諸侯もいたわけです。そこで戦争が起こったりするのですが、それはまた別の話。

今問題にしたいのは、アーサー王が抜いたこの剣を、かの有名な魔剣エクスカリバーだとする物語もあれば、そうではないという物語もあるということです。

そうではない物語、たとえばマロリーの『アーサー王の死』では、この剣は優れた業物(わざもの)ではあったものの、エクスカリバーではありませんでした。

アーサー王はこの剣で、それなりの大活躍をします。しかしある日、アーサー王は湖のそばに住むサー・ペリノアと一騎打ちをするのですが、その時、王はペリノアに負け、剣は粉々に砕けてしまいました。

悲しみに沈む王にマーリンが告げたことは、「アーサー王が持つべき剣を手に入れる時が来た」ということでした。

王の傷が癒えると、マーリンは魔性の湖に彼を連れて行きます。そして湖に剣をささげた貴婦人が現れるから、うまくすればその剣を手に入れることができる、というのです。

はたして、湖から剣とその剣をおさめる鞘をささげた貴婦人が現れ、「私が望むものをくれるなら、この剣をそなたに授けよう」と告げました。アーサー王は同意して剣と鞘を手に入れます。ただし、望むものとは何かということは「時が来れば教える」いい、この時点では何かわかりません。

この貴婦人がダーム・デュ・ラックです。サトクリフの『アーサー王と円卓の騎士』では、この湖の貴婦人はニミュエとしています。

貴婦人は続けて、「剣と鞘とどちらがお好きか?」と聞きます。アーサー王は「剣」と答えますが、貴婦人は「それは賢明な答えではない」と正します。

ここで、鞘の秘密が明かされます。鞘を身につけている者は、一滴の血も流されることはなく重傷を負うこともない、というのが鞘の力。だから常に身につけよと、彼女は王に忠告しました。

しかしこの鞘は、物語の後半でモルガン・ル・フェに奪われ、捨てられてしまいます。それ以降、アーサー王は不死身ではなくなったのでした。

アーサー王の敵役、モルガン・ル・フェ


モルガン・ル・フェ(妖姫モルガン)は、いわゆる自然界の精霊ではなく人間だ、とお話ししました。それだけでなく、アーサー王の異父姉なのです。

彼女は尼僧院で修業をして魔術を身につけました。中世のキリスト教では、魔術・妖術を使う者は人間であっても妖精だとして悪魔と同族とし、神に逆らい人間を惑わす悪の存在とされたにも関わらずです。

モルガン・ル・フェはアーサー王に嫉妬し、アーサー王とその美しい妃グウィネヴィアの仲を引き裂き、王を殺そうと画策します。しかし物語によっては、アーサー王が重傷を負って最期を迎えようとしたとき、その傷を癒し永遠の生を彼に与えるためアヴァロンの島に連れて行くのもモルガン・ル・フェだ、とするお話もあります。

井村君江氏は、モルガン・ル・フェのこの180度違う対応について、妖精の気紛れさを表しているのではないかと、彼女の著書『ケルト妖精学』に記しました。

古代ケルトの妖精に対するイメージも、妖精は大変気紛れで、いたずらをして人間を狂わすのを喜ぶ性質があるが、時には人間を助けることもあるというものでした。これをさらに誇張し、憎めない存在として復活させたのがシェイクスピアの『夏の夜の夢』のパックであったわけです。

しかし私は、妖精フェのイメージについて井村氏の説に賛成しながらも、それだけではない気がしています。

私が思うことは、フェという存在は騎士を保護するにしても危険に陥れるにしても、それによって自分が見込んだ騎士を鍛え、最終的にはケルト民族が創造した常若の国(ティル・ナ・ノーグ)に連れ去り、自らの囲い者として手元に置こうとする存在なのではないか、ということです。

ただしモルガン・ル・フェについては、もう少し複雑な気がします。

アーサー王の出生の秘密


アーサー王の父ユーサー・ペンドラゴン王は、ティンタージェル公ゴ―ロイスとその妃イグレーヌを宴会に呼んだ時、妃に一目ぼれして彼女に言い寄ります。しかしそのことを侮辱と感じたイグレーヌは、夫に事の次第を報告し、二人は何も告げずに自分の城に帰ってしまいました。この不遜な行動を怒ったユーサー王はゴーロイス公に戦いを仕掛けますが、城の守りは固くなかなか落ちません。

ユーサー王は魔術師マーリンに相談を持ち掛けました。マーリンは王の想いを遂げさせることを約束します。ただし条件付きで。

マーリンは王をゴ―ロイス公の姿かたちに変身させ、妃と一夜を共にさせることを提案します。その時マーリンが出した条件とは、この一夜のできごとで妃は身ごもることになるが、その子をいただきたいということでした。この男の子が将来、イングランドにとって重要な人物になる男だからというのがその理由で、それがアーサー王だったわけです。

もくろみは成功しますが、その頃ちょうど、ゴ―ロイス公は戦場において戦死していたのです。後からそのことを知ったイグレーヌ妃は、夫と思った男は誰だったのだろうといぶかりました。さらに自分が身ごもったことを知ると、この子は父なし子であり不義の子でもあるということになってしまうと嘆くのです。

その後、ユーサー王がイグレーヌに結婚を申し込み二人は結ばれました。そして王は王妃に、あの夜の男は私であったと告白するのです。

しばらくして生まれてきた赤子はマーリンが引き取り、サー・エクトルにあずけられて実の子として養育されることになります。

モルガンの思い(考察)

このアーサー王の出生の秘密について、妃は固く口をつぐんで誰にもいわなかったといいます。しかしゴ―ロイス公とイグレーヌの間に生まれたモルガンは、真実に気づいたのではないでしょうか。

もしそうだとしたら、そのときのモルガンの気持ちはいかほどだったことでしょう。ある意味、ハムレットが受けた衝撃と同じような衝撃を受けたのではないかと思うのです。

そこで義父ユーサー・ペンドラゴンに恨みを抱いたのはもちろん、その息子のアーサーにも恐ろしい感情を抱いたとしても、不思議ではないように思います。

モルガンは当初(不義の)子がどこへ行ったのか、その後どうなったのかはわからなかったと思われますが、その子を見つけたら復讐してやろうと魔術を身につけたのかもしれません。

後にアーサー王のことを知って自分の異父弟だと気づいた彼女が、邪魔者であるかのように尼僧院に追いやられた自分とは違って、アーサーはイングランド王となり、美しい王妃を迎えるなど幸せに包まれているという現実を見て嫉妬し、彼を殺害しようと様々な罠を仕掛けたように思えるのです。

その罠とは、裏側に毒を塗った豪華な毛皮を贈って毒殺しようとしたり、魔法によって巨人に変身させた騎士をアーサー王にぶつけたり、不思議の力をもつエクスカリバーの鞘を奪ってアーサー王を普通の人間と同じように血を流す存在にしたり、といったことでした。

しかしその彼女が、アーサー王が瀕死の重傷を負った時、傷を癒すためにアヴァロンの島に彼を運び、永遠の命を授けたのはなぜでしょう。

井村氏のいうように、妖精の気紛れかもしれません。しかし私は、弟の死にぎわに接して初めて抱いた姉の憐みの心が、彼女を動かしたのではないかと思うのです。

妖精のイメージの変化



もともとケルト民族や北方の民族が考えた妖精とは、自然界に起こる数々の不思議を擬人化し、恐ろしいけれど時には人間に恵みをもたらす存在であり、畏怖の対象でした。農民にとっては、ある意味、愛すべき対象でもあったわけです。

それがキリスト教の普及に従って、妖精は悪の権化のように扱われるようになり、信仰の対象から外されました。アーサー王の物語がフランスで流行すると、もはや妖精は自然界の恐ろしいモノというよりは、騎士物語に妖しい雰囲気の演出をほどこすための、装置のようになっていきました。

そこで活躍したのがフェであり、フェは美しい乙女の姿で英雄を誘惑し破滅に追いやるという役割をもった、物語のスパイスのようです。

現在、妖精といえば美しい乙女や、ティンクのように嫉妬もするけれどかわいい娘を想像するのは、ここに端を発しているのではないかと思います。一方かつてケルト人が創造したような妖精は、ゴブリンやトロルのような気味悪い怪物の仲間に分類されているというのが、今の私たちの感覚ではないでしょうか。

民衆のなかで様々に語りつがれて混とんとしていた妖精のイメージは、「アーサー王の物語」やラファエル前派の画家たちによってくっきりとした輪郭をもつようになっていきました。

そして妖精に生き生きとした呼吸を始めさせ、妖精のイメージを人びとの脳裏に焼き付けたのがエリザベス朝の華シェイクスピアだったのです。

●参考にした図書

『ケルト妖精学』井村君江・著 講談社

井村氏は、1965年東京大学大学院比較文学博士課程修了し、明星大学教授です。イギリス・アイルランド・フォークロア学会終身会員。

井村氏は「妖精学」を確立するために、この本を書かれました。そのため、妖精の分類や成り立ち、時代の移り変わりによる妖精のイメージの変遷など、妖精に関するあらゆることを網羅して書かれています。







『アーサー王と円卓の騎士』ローズマリー・サトクリフ・著、山本史郎・訳 原書房

伝統的なアーサー王の物語は、アーサー王の生涯を時系列に並べるものが多いのですが、サトクリフ独自の視点から、古代イングランドの妖しい調べを背景に、アーサー王や円卓の騎士それぞれの冒険をオムニバス的につづった作品です。











『アーサー王の死』トマス・マロリー・著、ウイリアム・キャクストン・編、厨川文夫/圭子・訳

イギリスの伝説の英雄・アーサー王とその円卓の騎士の物語は、この物語で一応の完成を見たと言われています。15世紀にまとめられたもので、イギリス最初の印刷業者によって印刷、刊行されました。原点は膨大な量になるのですが、それをW・キャクストンがとてもうまく編集しています。










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明治大学文学部を卒業した後、ラボ教育センターという、子どものことばと心を育てることを社是とした企業に30数年間、勤めてきました。 全国にラボ・パーティという「教室」があり、そこで英語の物語を使って子どものことば(英語と日本語)を育てる活動が毎週行われています。 私はそこで、社会人人生の半分を指導者・会員の募集、研修の実施、キャンプの運営や海外への引率などに、後半の人生を物語の制作や会員および指導者の雑誌や新聞をつくる仕事に従事してきました。 このブログでは、私が触れてきた物語を起点として、それが創られた歴史や文化などを改めて研究し、発表する場にしたいと思っています。

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